今月の随想録

折々の葉月

お盆

【お盆と御菓子】

 

日本に古くから伝わる風習のお盆

全国的には8月13日から16日におこなわれる先祖供養のための夏の恒例行事で、日本人には馴染みの深いものですね。

お盆は 正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、亡くなられた方やご先祖様が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間のことを指します。

 

盆期間中は、ご先祖様を供養するために過ごします。

法要はもちろん、お墓参りでお供え物をすることも、盆踊りで踊りを奉納することも、お盆の正しい過ごし方とされています。

 

お盆のお供え物には、“ご先祖様が無事に家までたどり着けることを願ったり”“久々の自宅で供養やおもてなしをしたりする”という意味があります。

当社は老舗の和菓子屋ですから、丸美屋のお菓子を「お盆のお供え物」として使って下さる方が、数多くいらっしゃいます。

ですから、普段から取り扱っている「栗饅頭(くりまんじゅう)」「どら焼き」といった焼き菓子から、この時期ならではの鮮やかな3色の落雁が3段に重なっている「三つ重(みつがさね)」などを大量に準備するので、大変忙しい時期となります。

 

当社のお菓子は、全てが手作業で一つ一つ心を込めて丁寧に作っています。

社員一丸となって一生懸命作った大量のお菓子たちが次々と売られていくさまに、心地よい疲れと充足感、御客様への感謝が湧いてくるのです。

 

コロナウイルスの影響で「お盆」の過ごし方も変わりつつあるとは思いますが、今年も沢山の方々が丸美屋のお菓子を買ってくださいました。

本当に感謝の気持ちで一杯です。

現在、八戸のみならず全国的の御菓子屋さんは厳しい状況に立たされていると思います。

そんな中、丸美屋を存続し今後も美味しいお菓子を提供し続ける為、社員一同日々精進していきたいと考えています。